花椛雪日記・原発事故と放射線
・ブログから引用。
妊婦さんの放射線量限度の本音は掛かりつけの産婦人科のお医者様にお問い合わせください。
単純な聞き方でよいです。胃X線検査をなるべく避けなさい、と言われたなら600マイクロシーベルトを
なるべく避けなさいという意味です。具体的に数値を教えてもらうのが一番なのですが・・・
国は建て前しか教えてくれませんので、本音は個人個人で調べるしかないようです。本音を知った上で
公式の文章を読むと良く理解できます。
日本産婦人科学会ホームページ>水道水について心配しておられる妊娠・授乳中女性へのご案内 http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf
ここに記載されている(1)の1232マイクロシーベルトは胃X線検診2回分の放射線量になります。
4,015 マイクロシーベルトは胃X線検診6回分になります。
国は十二分に安全性を考慮した安心できる基準値を示していません。水道水が心配なら妊婦さん
ご自身で産婦人科のお医者様に確認されて判断されたほうが良いです。
本来、十二分に安全性を考慮した基準の1mSv があったはずなのですが・・・
物事の決まりごとには本音と建て前があります。専門家の意見を求めるとき建て前を聞いて納得する人が
いるのでしょうか、専門家に一番聞きたいのは本音です。
日本産婦人科学会では胎児の放射線被曝安全限界50mSvは間違いない数値です、これを超えると
異常がある数値です。・・・建て前なので、本音の安心できる数値を知りたくて専門家にお聞きするわけです。
一番知りたいのはここまでは大丈夫、安心してください、といえる妊婦さんの放射線量限度です。
専門家は私のブログを見て笑うでしょう。日本産婦人科学会の50mSvは胎児の放射線被曝安全限界で
妊婦さんではないです、と・・・私の勘違いでした。
だからといって、国のいう100mSvが安全ですの証明にはなりません。私が知りたいのは安心できる数値、
十二分に安全を考慮した数値です。すでに大衆の放射線限度1mSvが決められているのに・・・
国の唱える、報道機関の唱える100mSvは充分に安全性を考慮した、安心できる数値なのでしょうか?
少し前まで、原発の安全神話が存在したころは 決死的な数値の 100mSv だったはずです。いまは引き上げ
られて 250mSvになりましたが、もともと 100mSvは特殊任務の人の決死的な行為のための最大限だった
はずです。
決死的行為のための最大限が 250mSv なのに、100mSvが充分に安全を見込んだ安心できる数値としては
理解できません。
産婦人科のお医者様が妊婦さんに、ここまでは絶対大丈夫、安全を見るなら、ここまでですよ、これ以上になる
なら避難しなさい・・・本音の数値を知りたいです。もともと、1mSv のはずだったのですが・・・
私ですか? 100mSvは怖くないし、放射線で出荷停止の牛乳を飲み、ほうれん草を食べても気にしません。
放射線の影響がでる前に、お迎えが来ます。
国の安全基準は250mSvかもしれません。この値ならハイパーレスキュー隊員は恫喝されるでしょう。
この250mSvの意味は被曝した人が体調不良を訴えても、たとえ裁判に訴えても敗訴する数値です。
国にとっての安全基準です。この値は日本産婦人科学会の50mSvを大幅に上回ります。
すでに屋内退避させられた住民はいました。東海村JCO核燃料加工施設臨界事故で屋内退避した
住民が体調不良を訴えても、すべて退けられています。認められた住民はいないと思います。
参考にした資料は よく分かる原子力 原子力教育を考える会>よくわかる原子力 - 放射線の健康影響
記事の抜粋を以下にコピーします。
JCO 事故で被ばくした住民の被ばく線量は、旧科学技術庁発表の値(3.5から87mSv)と阪南中央病院発表のもの
(13.8から650mSv)ではその値が大きく異なるのですが、どちらにしても公衆被ばくの限度線量を大きく上回っ
ています。JCO 事故で被ばくし、その後体調不良となった住民に対して行政は、
「250mSv以下であるから急性障害の症状が出るはずのない線量だ」という立場を固守し、その訴えに真剣に対処
していないのは、国民の健康に対する責任を放棄していると考えられます。
昨日、原子力ハンドブックの存在を知りブログで紹介しました。当ブログから直接リンクを避けてきましたが
探しづらいので直接リンクを掲載することにしました。
宮城県ホームページ>くらし>エネルギー>宮城県原子力安全対策室>原子力ハンドブック
宮城県/原子力安全対策室/原子力ハンドブック
http ://www.pref.miyagi.jp/gentai/handbook/index.htm (アクセス不可のためリンク解除2018/09/28)
初心者にも分かりやすく原子力発電について事故発生時の対処法も記載されています。
「原子力ハンドブック」を検索するとイラスト入りで分かりやすく解説されていました。
その中に飲食物摂取制限に関する指標として平成12年5月29日の原子力安全委員会において決定されたもの
(原子炉施設等において考慮すべき放射性物質)として記載されています。
放射性ヨウ素 飲料水 300ベクレル/キログラム以上 野菜・・・
放射性セシウムの記載もあります、詳細は原子力ハンドブックを参照願います。
原子力発電所周辺では多分、冊子として配布されているのでは? すでに指標として公開されています。
急に暫定的に決められ、厳しすぎるとの批判もあるようですが、原発周辺住民との約束として原子力ハンドブックに
記載されています。
さらに
「摂取制限等が指示されたときには、必要に応じて皆さんに飲料水や食料が用意されます。」
コンクリート屋内退避又は避難の指示が出された場合のページには
避難所では、生活上必要なものは支給されますので、持ち物は最小限にとどめてください。
とても、実行されているとは思えません。
「過酷労働もう限界」で検索すると関連記事を閲覧できます。
原発の放射線漏れに奔走されている人たちの決死の覚悟には頭が下がります。決死の覚悟で働いている
人たちのご家族は原発周辺が多いです。日本国政府は屋内退避を指示しただけで、手厚い保護どころか
見捨てたような状態のままで10日以上・・・
決死の覚悟で働いている人たちに、ご家族のことは安心してください・・・といえる支援ができないなんて・・・
東日本大地震からこちら、落ち込む日々が続いています、泣き虫になりました。
「過酷労働もう限界、両親は不明…原発の東電社員がメール」 の記事の抜粋を以下にコピーします。
東京電力の福島第二原子力発電所で働く女性社員が、東電本社の幹部に、現場の状況を電子メールで伝えてきた。
事故を起こした企業の社員であり、被災者でもある立場の苦しさもつづっている。両親の行方はわからないという。
メールを受けた幹部はかつて女性の上司として第二原発で働いていた。幹部からメール転送された東電関係者が、
社員の名と所属を伏せて記者に見せた。関係者は「いまの状況で見せることが適切なのか迷ったが、
社員の希望でもあり、現場の様子を知る参考にしてほしい」と話す。
放射線量の安全性を説明するときによくいわれます。「世の中には自然放射線量の多いところもあって
ブラジルガラバリ自然放射線量10,000マイクロSv/年もあるのですよ。こんな高い数値のところでも人
は生きています。」
10mSv/年の自然放射能量は日本に比べればはるかに高い数値です。文部科学省のイラスト入りの表に
一般公衆の線量限度(年間)1mSvの但し書きには(医療は除く)と書いてあります。自然放射線量を除く
とは書いてないのですが当然、自然放射線量を除きます。
一般公衆の線量限度(年間)1mSv は自然放射線量の大小とは関係ない数値です。関係ない数値を
関係あるかのように説明するのを詭弁というのですが・・・安全性の説明としては不適当だと思います。
学術的な意味での放射線被曝安全限界は、超えると明らかに異常をきたす値です。日本産婦人科学会の発表では
日本産科婦人科学会では放射線被曝安全限界については米国産婦人科学会の推奨に基づいて50 ミリシー
ベルトとしてきております。
一方、これら問題に関する国際委員会の勧告、ICRP (InternationalCommission on Radiological
Protection) 84 等に基づいて安全限界を100,000 マイクロシーベルト(100 ミリシーベルト)とする意見もあります。
日本産婦人科学会は50mSvを超えると胎児に影響があります。と公表しています。世界では100mSvのところもあり
ますので、世界的には100mSvを超えると胎児への影響があります。と日本産婦人科学会が公表しています。
日本国政府は100mSvは安全で健康に影響はありません、と唱えています。「報道ステーション」はパネルを用いての
丁寧な説明で安全性を強調していました。たまたま見たテレビが「報道ステーション」だっただけで、日本中のテレビが
100mSvの安全性を唱えているように思います。
先日の報道ですでに「100ミリシーベルト以上の被ばく線量となりうるケースがある」とコンピュータの試算が発表されて
いるのに・・・明確な説明がいまだにないのはなぜでしょう?
日本語はかなり曖昧です、誤解が生じないように学術的にはその意味が厳密に決められています。
学術的にはこの値を超えると明らかに異常をきたす数値です。
こんなことは分かりきっていることなのに日本国政府も報道機関も日本語の曖昧さを上手に使って
安全性を唱えているように思います。
学術的な数値は危ないから避難しましょう、避難を促す数値ではありません、限界値です。
学術的には安全です。しかし、一般的な感覚での安全とは異なります。
安全性を充分考慮しての安全基準値は学術的な数値よりもっと、ずっと低い値のはずです。
日本の安全基準値1mSvを元にして、用心しましょう、危ないから避難しましょうになるはずなのですが・・・
学術的意味での放射線被曝安全限界を元にして、その数値を超えないから安全です・・・そんな話は
テレビで一般大衆に報道するようなことではなくて学会で発表していただきたいです。
農作物は基準値があります。十二分に安全性を考慮して決められています。人に対しての
安全を十二分に考慮した基準値もあるはずなのに、人命第一で適用されなければならないのに・・・
農作物以上に厳しく適用しなければならないのに・・・
諸外国の安全基準は日本1mSvとさほど変わりません、むしろ厳しいです。「放防WG第7−2号」で検索し
「諸外国で安全審査に適用されている基準等における放射線防護に係る記載について」
の一番下に一覧表としてまとめられています。
諸外国では公衆被ばくの上限として日本の安全基準値1ミリシーベルトよりはるかに低いです。イギリス、
ドイツは0.3ミリシーベルト(300マイクロシーベルト)です。
このデータの読み方が間違っているのでしょうか? 日本国政府は100mSvを安全です。健康に問題ありません???
事故時のデータもあるのですが、読み取れません・・・読めますが理解できません。
以下はまとめの抜粋です、表のコピーは難しいので。
まとめ(通常時)
日本、アメリカ(現状、NUREG-1860(基準案))、フランスは10〜50μSvの線量目標値等
を設定。イギリス、ドイツは公衆被ばくの上限として0.3mSvを設定している。
まとめ(事故時)
日本、アメリカ、ドイツは特定の事故事象を想定して基準線量を設定。イギリス、アメリカ
(NUREG-1860(基準案))、フランスは事故発生頻度ごとに基準線量等を設定している。