花椛雪日記・原発事故と放射線

・放射線に関するメモです。
・ブログから引用。
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広島大学 緊急被ばく医療推進センター
2011/05/02

物事には良い面と悪い面があります、その両面の説明があってこそ納得できます。広島大学の緊急被ばく医療推進センターに記述されているQ&Aは読みやすいのでご紹介いたします。タイトル名で検索されても表示されると思います。

直接リンクはこちらから 緊急被ばく医療推進センターhttp ://wjrempan.rerf.jp/qa2.html(アクセス不可のためリンク削除2018/09/27)

この中の記述で一番印象に残ったのは・・・10歳の男児(女児)が100mSv被ばくすると、生涯の癌リスクが被ばくしない場合の30% (20%)から32.1% (22,2%)に増加すると推定されます・・・唯一の原爆被爆国である日本国は大量のデータを保管されているのでしょう、その一部を公開してくださった広島大学に感謝いたします。

環境中に放射性物質が放出されている時に、住民はどのような予防措置を取るべきなのでしょうか?・・・念のため、保管してある食料品や飲料水を用いる。自家菜園の野菜類は汚染している可能性があるので食さない。・・・原発周辺住民の皆さん特に子供さんは放射能汚染されていない水、食料が必要になるということになります。

放射線被ばくに関する基準はどのようなものですか?・・・一般市民に対しては全ての人工的放射線源合計で年間1mSvを被ばくの限度としています。・・・文部科学省、国が唱えているような空気だけでなくて全ての人工的放射線源合計が重要なことがはっきり記載されています。


昨日、ブログにアップしたのは緊急被ばく医療推進センターQ&Aの一部でしたので関連性のある記事を以下にコピーいたします。

放射線が人間に与える短期的、長期的な影響はどのようなものがありますか?
10Gy以上の大量の放射線に短時間で全身被ばくすると、直後から吐き気、嘔吐、下痢、脱力、発熱、皮膚紅班、浮腫などの症状が出現し、呼吸不全や循環不全のため数日以内に死亡することがあります。6-10Gyの放射線に短時間で全身被ばくする場合には、吐き気、嘔吐、下痢、脱力、発熱、皮膚紅班、浮腫などの前駆症状が消退した後に、7-10日前後より、水溶性下痢、発熱、白血球減少、出血傾向が顕れ、治療が上手くいかないと2−3週頃危機的な状況となります。1-6Gyの全身急性被ばくの場合は、治療により回復する可能性が高い。局所に高線量の被ばくがある場合には、2−3週頃より一時的な脱毛や熱傷様の皮膚症状が現れます。生殖腺が被ばくすると、精子減少症や不妊、早期閉経などの症状が現れます。急性の症状を引き起こさないほどの放射線被ばくであっても、癌や白血病に罹患する可能性が増加します。しかし、50mSv以下の線量でも癌のリスクが有意に増加するのかどうか、未だ判っていません。妊娠8−25週に0.1Gy以上の胎内で被ばくした子供達では身体奇形やさまざまな病気、精神遅滞などの先天性異常が生じたりする可能性を上昇させます。

大人と子供では、どちらが被ばくの影響が多いのですか? 被ばく集団の調査に基づくと、電離放射線被ばく後、子供の癌リスクの方が大人の癌リスクより高い事が判っています。例を挙げれば、外部被ばくおよび放射性ヨウ素の内部被ばくによる甲状腺癌リスクは、乳幼児>小児>青壮年とリスクが低下し、40歳以上の成人では殆ど甲状腺癌リスクが消えます。

環境中に放射性物質が放出されている時に、住民はどのような予防措置を取るべきなのでしょうか?
政府や地方自治体からの指示を待って、落ち着いて行動する:
呼吸器の保護:外出中であれば、濡れタオルやハンカチを折りたたみ16枚重ねにして簡易マスクとする。屋内にあっては、エアコンや換気扇を止め、窓やドアを閉める。
避難指示が無い限り、不要不急の外出は控える。屋内の中心部できれば地下室に避難する。
やむをえず外出する場合には、帽子、マスク、外套を着用して外出する。安全な場所に着いたなら、帽子、マスク、外套をビニール袋にしまい、保管する。
外出から帰ったなら、シャワーを浴びておく。
念のため、保管してある食料品や飲料水を用いる。自家菜園の野菜類は汚染している可能性があるので食さない。

放射線被ばくに関する基準はどのようなものですか?
政府は職業上の理由による被ばくの限度を、全ての人工的放射線源合計で単年度最大50 mSv、5年間で100mSvとし、一般市民に対しては全ての人工的放射線源合計で年間1mSvを被ばくの限度としています。医療被ばくは、この規制の対象外です。ちなみに、胃の集団検診で受ける被ばく線量は2-3mSvです。このことからも判るように1mSvが危険な被ばくだと言うことではありません。

年間100ミリシーベルト被曝の発がんリスク 受動喫煙・野菜不足と同程度への疑問
2011/05/02

年間100ミリシーベルト被曝の発がんリスク 受動喫煙・野菜不足と同程度・・・国立がん研究センター(東京)の放射線によるリスク説明の記事・・・??? 一方で、喫煙者の夫を持つ女性(非喫煙者)が、受動喫煙によってがんになる確率は1・02〜1・03倍と調査の中で最も低い。次いで、野菜が不足がちな人が1・06倍となっている。これは、原爆により100〜200ミリシーベルトを浴びた発がんリスク(1・08倍)とほぼ同じ値だった。???

受動喫煙の怖さから、公共の建物は軒並み禁煙です。家族に喫煙者がいない場合、受動喫煙によってがんになる確率は1・02〜1・03よりはるかに低い値になります。年間100〜200ミリシーベルトを浴びた発がんリスク(1・08倍)は無視できないほどの高さです。すこし下げた文部科学省の提唱する年間20ミリシーベルトでも高すぎるのではないのでしょうか。

直接リンクはこちらから 受動喫煙・野菜不足と同程度 - MSN産経ニュース(2013年3月、アクセスできませんでした)


以下に記事の全文をコピーいたします。
年間100ミリシーベルト被曝の発がんリスク 受動喫煙・野菜不足と同程度 - MSN産経ニュース
2011.5.1 06:56
 東京電力福島第1原発から流出した放射性物質(放射能)による健康被害への不安が広がるなか、放射線による発がんリスクが出始めるとされる年間100ミリシーベルトを浴びた場合、そのリスクは、受動喫煙や野菜不足とほぼ同程度であることが30日、国立がん研究センター(東京)の調べで分かった。同センターは「日常生活にもさまざまな発がんリスクが存在する。むやみに不安がるのではなく、放射線のリスクを正しく理解してほしい」と呼びかけている。(原子力取材班)

 調査は、これまでの国立がんセンターが所有する知見や、過去に発表された生活習慣と発がんリスクに関する論文などを集約。広島・長崎の原爆で放射能を浴びた約9万4千人と、浴びていない約2万7千人について、約40年間追跡調査した放射線影響研究所(広島・長崎)が持つデータと比較、検討した。

 その結果、喫煙者や毎日3合以上飲酒する人は、しない人よりも、何らかのがんになる確率は1・6倍に上昇。生活習慣の中でリスクが最も高く、原爆で2千ミリシーベルトを浴びた人の確率と同じ値だった。原爆で浴びた放射能は爆心地からの距離などで異なる。

 政府は現在、一般の人については年間被曝(ひばく)量が20ミリシーベルトを超えないように対策を講じている。福島第1原発で作業している作業員は250ミリシーベルトを超えないように指導しており、2千ミリシーベルトは、現状では一般人が被曝する可能性はゼロに等しい値だ。

 一方で、喫煙者の夫を持つ女性(非喫煙者)が、受動喫煙によってがんになる確率は1・02〜1・03倍と調査の中で最も低い。次いで、野菜が不足がちな人が1・06倍となっている。これは、原爆により100〜200ミリシーベルトを浴びた発がんリスク(1・08倍)とほぼ同じ値だった。

放射線はどれだけの量で癌を引き起こすのですか?
2011/05/01

タイトルのような素朴な疑問で検索してみました。広島大学の放射能対策基本情報ポータルサイト  ホーム > 放射能に関する基本情報 > 放射線被ばくに関するQ&A > 放射線被ばくに関するQ&A:回答

直接リンクはこちらから 放射線被ばくに関するQ&A:回答:放射能対策基本情報ポータルサイトhttp://aboutradiation.hiroshima-u.ac.jp/about/faq_answer.html#a18

ここで云われている100mSvは放射線量の総量なので 3/11 以降に受けた放射線量の合計です。3/11以降受けた放射線量は空気だけでなくて、水、牛乳、野菜・・・全ての合計のはずです。文部科学省が空気だけとらえて提唱している、これから一年間の20mSvを安全というには無理があるようです。3/11からの累積値が重要なはずです。すでに超えていなければよいのですが・・・


以下に回答の全文をコピーいたします。
■ 放射線はどれだけの量で癌を引き起こすのですか?
どれだけの量の放射線で癌が引き起こされるのかは分かっていませんが、癌のリスクは吸収線量に比例して増加します。原爆被爆者の調査では、被爆後60年経ってからも被爆による過剰な癌発生が認められております。10歳の男児(女児)が100mSv被ばくすると、生涯の癌リスクが被ばくしない場合の30% (20%)から32.1% (22,2%)に増加すると推定されます。しかし、人は自然環境で様々な線源からの放射線に毎日被ばくしていることを覚えておくことが重要です。身体に吸収される放射線の量はシーベルト(Sv)やミリシーベルト(1 mSv、1シーベルトの千分の1)と呼ばれる単位で表します。食品中の放射性カリ、ラドンガス、大気圏外空間、岩石や土壌からの自然放射線に被ばくし、日本人は毎週0.03 mSvの放射線に被ばくしています。

アイラ・ヘルファンド医学博士「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問
2011/04/28

アイラ・ヘルファンド医学博士の記事・・・放射線量の考え方には様々あると思います。文部科学省のいわれることも一理あると思いますが安全を唱えるには説明不足です。というより、付け焼刃的な基準です。放射線量に関する規則を全体的に眺めたとき子供の許容被ばく線量が異常に高いことは素人でも分かります。放射線に従事している女性の許容被ばく線量に比べると異常に高いです。


以下に記事の全文をコピーいたします。
【原発】「子供の許容被ばく線量高すぎる」と疑問(04/27 11:51)
ノーベル賞も受賞した国際的な医師の団体がワシントンで会見し、文部科学省が子供の1年間の許容被ばく線量の目安を「20ミリシーベルト」に設定したことに疑問を呈しました。

 アイラ・ヘルファンド医学博士:「衝撃的だったのは、日本政府が福島の子供たちの許容被ばく線量の基準を高く設定したことだ」
 ヘルファンド博士は、「子供の場合、がんになるリスクが成人よりも2倍から3倍高くなる」と指摘して、許容される被ばく線量の基準を引き下げるよう求めました。アメリカでは、原子力関連施設で働く人の1年間の許容量の平均的な上限が年間20ミリシーベルトとされています。

日弁連、学校の線量見直し求める 会長「安全性に問題」の記事に思う
2011/04/27

記事の直接リンクはこちらから 日弁連、学校の線量見直し求める 会長「安全性に問題」 - 47NEWS(よんななニュース)http ://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042701000094.html(アクセス不可のためリンク削除2018/09/27)

この記事を読みながら、普通なら放射線量が屋外で毎時3・8マイクロシーベルトは確実に放射線管理区域で一般人は立ち入り禁止・・・どんな場合でも立ち入り禁止のはずなのに・・・緊急時はOK??? 


以下に記事の全文をコピーいたします。
日弁連、学校の線量見直し求める 会長「安全性に問題」
 福島第1原発事故で、福島県の小中学校や幼稚園での屋外活動を制限する文部科学省の放射線量の目安について、日本弁護士連合会は27日までに、法令で定める放射線管理区域の基準より甘く、安全性に問題があるとして見直しを求める声明を発表した。

 宇都宮健児会長は声明で「(放射線管理区域を)はるかに超える被ばくを許容することを意味する」と批判した。

 文科省は19日、学校や幼稚園で観測される放射線量が屋外で毎時3・8マイクロシーベルト以上の場合は屋外活動を制限するよう福島県に通知。それ未満の場合は平常通り活動できるとした。年間の積算被ばく放射線量が20ミリシーベルトになるかどうかを目安とした。

 法令では、放射線作業をする施設では3カ月の積算で1・3ミリシーベルトを超える恐れがある範囲を放射線管理区域と設定する。年間換算では5・2ミリシーベルトで、文科省が目安とした値はこの4倍近い。

 声明では屋外活動制限についても、そのような制限を受ける学校は教育環境として適切ではないとして、より低い基準値を定め、土壌の除去なども進めるよう求めた。

 労働基準法は放射線管理区域での18歳未満の就労も禁じている。文科省は、安全性に十分配慮したと説明、「放射線管理区域の基準は、平常時に作業員らを保護する狙いがある。今回の基準は、緊急時に安全と生活を両立させる目的で設定しており、単純比較できない」としている。
2011/04/27 07:56 【共同通信】

文部科学省の基準値:3.8マイクロシーベルト/時への疑問
2011/04/24

文部科学省の基準値:3.8マイクロシーベルト/時
  保育所、幼稚園、小学校は50p高さ、中学校は1m高さの校舎外平均値の空間線量率で判断

空間線量率を測定して基準値をオーバーしたら立ち入り禁止らしいのですが・・・??? 雪国の雪も融け桜が咲き始め、ちょっとした公園の砂場でよちよち歩きの幼児とお母さんたちの姿を見かけるようになりました。 幼児は砂場で砂遊びをしても良いのでしょうか? 50cmの空間線量率で基準値をオーバーした保育所、幼稚園、小学校周辺の公園の砂場も立ち入り禁止ではないのでしょうか? しかも、その砂場で砂遊び・・・放射線量は恐ろしいほどの値になると思われます。

福島県は砂遊びをして良い公園を・・・逆に砂遊びをしてはいけない公園の立ち入り禁止処置をしているのでしょうか? 幼児はよく転びます、汚れた手をなめ回します。 すくなくとも、保育所に入る前の幼児に安全な場所・・・逆に立ち入ってはいけない場所の指定をする必要があると思います。屋内にいるから大丈夫の考え方はなしにしましょう。日本の民家は機密性が悪くて外部とほとんど同じだと思います。3.8マイクロシーベルト/時を越える地域には住めないことになるのですが・・・疑問だらけです。20ミリシーベルト/年にも疑問があるのですが、せめてこの基準値は守っていただきたいです。


基準値についての直接リンクはこちらから
   福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について:文部科学省http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1305173.htm


以下にリンク先の全文をコピーいたします。

お知らせ政策について白書・統計・出版物申請・手続き文部科学省について教育科学技術・学術スポーツ文化現在位置トップ > お知らせ > 報道発表 > 平成23年度の報道発表 > 福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について > 福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について
福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について標記の件について、福島県教育委員会等に発出しましたので、お知らせします。

23文科ス第134号  平成23年4月19日

福島県教育委員会
福島県知事
福島県内に附属学校を置く国立大学法人の長  殿
福島県内に小中高等学校を設置する学校設置会社を
所轄する構造改革特別区域法第12条第1項
の認定を受けた地方公共団体の長


文部科学省生涯学習政策局長 板東久美子
初等中等教育局長  山中伸一
     科学技術・学術政策局長 合田隆史
スポーツ・青少年局長  布村幸彦



福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について(通知)


 去る4月8日に結果が取りまとめられた福島県による環境放射線モニタリングの結果及び4月14日に文部科学省が実施した再調査の結果について,原子力安全委員会の助言を踏まえた原子力災害対策本部の見解を受け,校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方(以下,「暫定的考え方」という。)を下記のとおり取りまとめました。

 ついては,学校(幼稚園,小学校,中学校,特別支援学校を指す。以下同じ。)の校舎・校庭等の利用に当たり,下記の点に御留意いただくとともに,所管の学校及び域内の市町村教育委員会並びに所轄の私立学校に対し,本通知の趣旨について十分御周知いただき,必要な指導・支援をお願いします。



1. 学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安について

  学校の校舎,校庭,園舎及び園庭(以下,「校舎・校庭等」という。)の利用の判断について,現在,避難区域と設定されている区域,これから計画的避難区域や緊急時避難準備区域に設定される区域を除く地域の環境においては,次のように国際的基準を考慮した対応をすることが適当である。

  国際放射線防護委員会(ICRP)のPublication109(緊急時被ばくの状況における公衆の防護のための助言)によれば,事故継続等の緊急時の状況における基準である20〜100mSv/年を適用する地域と,事故収束後の基準である1〜20mSv/年を適用する地域の併存を認めている。また,ICRPは,2007年勧告を踏まえ,本年3月21日に改めて「今回のような非常事態が収束した後の一般公衆における参考レベル(※1)として,1〜20mSv/年の範囲で考えることも可能」とする内容の声明を出している。

  このようなことから,幼児,児童及び生徒(以下,「児童生徒等」という。)が学校に通える地域においては,非常事態収束後の参考レベルの1−20mSv/年を学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的な目安とし,今後できる限り,児童生徒等の受ける線量を減らしていくことが適切であると考えられる。

※1 「参考レベル」: これを上回る線量を受けることは不適切と判断されるが,合理的に達成できる範囲で,線量の低減を図ることとされているレベル。

 また,児童生徒等の受ける線量を考慮する上で,16時間の屋内(木造),8時間の屋外活動の生活パターンを想定すると,20mSv/年に到達する空間線量率は,屋外3.8μSv/時間,屋内(木造)1.52μSv/時間である。したがって,これを下回る学校では,児童生徒等が平常どおりの活動によって受ける線量が20mSv/年を超えることはないと考えられる。さらに,学校での生活は校舎・園舎内で過ごす割合が相当を占めるため,学校の校庭・園庭において3.8μSv/時間以上を示した場合においても,校舎・園舎内での活動を中心とする生活を確保することなどにより,児童生徒等の受ける線量が20mSv/年を超えることはないと考えられる。

2. 福島県における学校を対象とした環境放射線モニタリングの結果について

(1)文部科学省による再調査により,校庭・園庭で3.8μSv/時間(幼稚園,小学校,特別支援学校については50cm高さ,中学校については1m高さの数値:以下同じ)以上の空間線量率が測定された学校については,別添に示す生活上の留意事項に配慮するとともに,当面,校庭・園庭での活動を1日あたり1時間程度にするなど,学校内外での屋外活動をなるべく制限することが適当である。

  なお,これらの学校については,4月14日に実施した再調査と同じ条件で国により再度の調査をおおむね1週間毎に行い,空間線量率が3.8μSv/時間を下回り,また,翌日以降,再度調査して3.8μSv/時間を下回る値が測定された場合には,空間線量率の十分な低下が確認されたものとして,(2)と同様に扱うこととする。さらに,校庭・園庭の空間線量率の低下の傾向が見られない学校については,国により校庭・園庭の土壌について調査を実施することも検討する。

(2)文部科学省による再調査により校庭・園庭で3.8μSv/時間未満の空間線量率が測定された学校については,校舎・校庭等を平常どおり利用して差し支えない。

(3)(1)及び(2)の学校については,児童生徒等の受ける線量が継続的に低く抑えられているかを確認するため,今後,国において福島県と連携し,継続的なモニタリングを実施する。

3.留意点

(1)この「暫定的考え方」は,平成23年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故を受け,平成23年4月以降,夏季休業終了(おおむね8月下旬)までの期間を対象とした暫定的なものとする。

  今後,事態の変化により,本「暫定的考え方」の内容の変更や措置の追加を行うことがある。

(2)避難区域並びに今後設定される予定の計画的避難区域及び緊急時避難準備区域に所在する学校については,校舎・校庭等の利用は行わないこととされている。

(3)高等学校及び専修学校・各種学校についても,この「暫定的考え方」の2.(1),(2)を参考に配慮されることが望ましい。

(4)原子力安全委員会の助言を踏まえた原子力災害対策本部の見解は文部科学省のウェブサイトで確認できる。


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別添

児童生徒等が受ける線量をできるだけ低く抑えるために取り得る学校における生活上の留意事項

 以下の事項は,これらが遵守されないと健康が守られないということではなく,可能な範囲で児童生徒等が受ける線量をできるだけ低く抑えるためのものである。


1校庭・園庭等の屋外での活動後等には,手や顔を洗い,うがいをする。

2土や砂を口に入れないように注意する(特に乳幼児は,保育所や幼稚園において砂場の利用を控えるなど注意が必要。)。

3土や砂が口に入った場合には,よくうがいをする。

4登校・登園時,帰宅時に靴の泥をできるだけ落とす。

5土ぼこりや砂ぼこりが多いときには窓を閉める。


お問い合わせ先 原子力災害対策支援本部(放射線の影響に関すること)
電話番号:03-5253-4111(内線4605)

スポーツ・青少年局学校健康教育課保健管理係(学校に関すること)
電話番号:03-5253-4111(内線2976)

放射線の安全性説明への疑問
2011/04/23

インターネットで閲覧できる資料、特に公的機関の資料は削除してほしくないです。都合が悪くなると削除される心配がありましたので全文コピーしておきました。
環境放射能が人体に及ぼす影響等について http ://www.city.koriyama.fukushima.jp/upload/1/2061_housynou-risk.pdf(アクセス不可のためリンク削除2018/09/27) は閲覧できますが、当初記載されていた記事は削除されています。山下俊一氏福島県放射線健康リスク管理アドバイザーの回答が不適当だということになりますが・・・

リスク管理アドバイザーとは国、福島県がリスクを負わないためのアドバイザーで住民の健康、安全を守るためのアドバイザーではなかったようです。 この回答された時期は水道水に放射性物質が混入していたとして大騒ぎになる前の話です。
専門家なら空気が放射能の影響を受けるなら、水、牛乳、野菜も影響を受けることは分かりきっているでしょうに・・・空気だけとらえた安全とは?? 取り込まれる量が1/10などと・・・コンクリート製の機密性の高い室内に農家の人が住んでいるわけもなく・・・


郡山市のホームページ→地震関連のお知らせ・情報のページへのリンク→福島県内各地方環境放射能測定値(暫定値)のページへのリンク
→環境放射能が人体に及ぼす影響等について

以下に引用した全文を再掲載します。
環境放射能が人体に及ぼす影響等について  http ://www.city.koriyama.fukushima.jp/upload/1/2061_housynou-risk.pdf(アクセス不可のためリンク削除2018/09/27)
平成23年3月20日
このQ&Aは、平成23年3月19日付けで福島県放射線健康リスク管理アドバイザーに就任された長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科長(医学博士)山下俊一氏の記者会見時における内容をとりまとめたものです。

Q 福島市で環境放射能の測定値が1時間当たり20マイクロシーベルトと高くなっているが、安定ヨウ素剤の配布は必要ないのか。

1時間当たり20マイクロシーベルトの放射線が降り注いだとして、人体に取り込まれる量は約1/10の1時間当たり2マイクロシーベルト以下か更に少ないと考えられます。2マイクロシーベルトを24時間受け続けたとしても約50マイクロシーベルトにしかなりません。
世界中には、1年間に10ミリシーベルトや50ミリシーベルトの被ばくを自然界から受ける放射線の高い地域があり、その環境下に住んでいる方々でも、将来ガンになるリスクは、他の地域の方々と全く変わりません。
安定ヨウ素剤の配布は、その場に24時間滞在すると50ミリシーベルトを超えると予測される場合になされます。現在の1時間当たり20マイクロシーベルトは極めて少ない線量で、1ヶ月続いた場合でも、人体に取り込まれる量は約1/10のため1ないし2ミリシーベルトですので、健康への影響はなく、この数値で安定ヨウ素剤を今すぐ服用する必要はありません

「レベル7の可能性、3月末には認識 枝野官房長官」への疑問
2011/04/13

3月15〜17日の時点で、すでにレベル7に相当する量の放射性物質が放出されていたとの・・・記事を読みながら??? 他にも公表していないことがありますと、読み取れます。放出されたのは放射性ヨウ素、セシウムだけではないと思われます。ストロンチウムは?プルトニウムは? 原発はもっとひどく壊れているかも? ・・・疑い出したらキリがないです。早い時点で情報公開してほしいです。政府は情報操作していると疑われても仕方ないです。

枝野幸男官房長官の言われるとおりだとは思えません。放出された放射線量が一定の基準以上だと判断するのに一月近くかかる専門家はいないでしょう。

以下にasahi.com(朝日新聞社)の記事をコピーします。

福島第一原発事故について枝野幸男官房長官は13日の記者会見で、3月末までに、経済産業省原子力安全・保安院からレベル7に引き上げる可能性について報告を受けていたことを明らかにした。データの精査を指示した結果、4月12日の発表になったという。
 枝野氏は、報告を受けた時点では「根拠が3カ所の放射性物質のデータに基づくもので、確信を持って言える状況ではなかった」と説明。確実な分析を指示した結果、11日夕方に保安院と原子力安全委員会からレベル7に相当するという最終報告があった。このため菅直人首相に報告した上で12日に公表したという。

 先月のうちに引き上げなかった判断について枝野氏は、「間違いになる可能性がある段階では、政府として申し上げるのは困難だ」と説明した。
 これに関連し、菅政権の別の政府高官は12日夜、3月15〜17日の時点で、すでにレベル7に相当する量の放射性物質が放出されていたとの見方を示した。この高官は「引き上げるタイミングが適切だったのだろうかと正直思っている」と語り、認定が後手に回ったとの認識を示した。

政府 計画的避難区域を設定への疑問
2011/04/12

「政府 計画的避難区域を設定」 「浪江町など 累積の放射線量は」 についての記事の

直接リンクはこちらから 東電福島第一原発ニュース NHKニュース

この記事だけ眺めて??? 浪江町などの累積放射線量は3/23からのデータです。23日以前のデータを加えないと全量は出ないです。測定データはないのですが、すでに「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)のデータは公表されています。原発事故からすでに50ミリシーベルトを超えているのではないのでしょうか? 計画的避難ではなくて即避難・・・これ以上放射線量をオーバーしないためには向こう一年間は放射線の影響をゼロにしないとまずいのではないのでしょうか。どこまで避難すれば・・・想像できません。

以下に記事の一部をコピーします。

政府 計画的避難区域を設定
枝野官房長官は、11日午後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて、原発から半径20キロ圏外でも、放射線の積算量が年間20ミリシーベルト以上に達すると予測される地域については、「計画的避難区域」とし、この区域の住民は、おおむね1か月をめどに避難してほしいという考えを示しました。

浪江町など 累積の放射線量は
先月23日から17日間の累積の放射線量は、福島第一原子力発電所の北西30キロ余りの浪江町の1か所で14.48ミリシーベルトなどとなっています。医療用を除き一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる人工の放射線量の1ミリシーベルトを超えていますが、直ちに健康に影響が出るレベルではありません。

枝野幸男官房長官は23日の記者会見で、福島第1原発を中心にした放射性ヨウ素による被ばく線量について、屋内退避の範囲である30キロ圏の外側の一部地域でも「100ミリシーベルト以上の被ばく線量となりうるケースがある」との試算結果を明らかにした。・・・・
試算したシステムは、文部科学省が運用を委託する原子力安全技術センター(東京)に設置した「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)

原発事故・放射線への疑問の答え
2011/04/10

福島原発事故から落ち込む日々が続いて、泣いてばかりいました。放射線についてNHK、他のテレビ局もひたすら安全を唱えるだけ、専門家の解説は放射線は安全です、と唱えて否定的な発言は一切なしです。物事には良い面と悪い面があって、その一面だけ強調して説明されるのは直感的に疑いの目で見ます。さっぱり理解できなくて疑問は増える一方でした。

以前、武田邦彦教授(中部大学)のブログを紹介されて全部読みました。遠まわしに 1ミリシーベルトの意味を説明されているように感じました。そして公衆が年間に受ける放射線量限度は1ミリシーベルトを確信しました。あの時はこれ以上、書き込みがないと勘違いして武田邦彦教授のブログを開くことを止めていました。

2日くらい前から、武田邦彦教授が放射線の専門家としてテレビに登場されています。口調はかなり激しいです・・・気になって教授のブログを開いてみました。

直接リンクはこちらから 武田邦彦 (中部大学)http ://www.takedanet.com/(アクセス不可のためリンク削除2018/09/27) 
 
私の疑問の答えがあります・・・武田邦彦教授に感謝いたします。 ありがとうございます。

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