犬の宮猫の宮高畠町 |
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お宮さんの駐車場は除雪されて車を止めると猫ちゃん2匹「お待ちしておりました、どうぞこちらです。」と言わんばかりに水先案内。まず案内されたのは猫の宮ではなくて犬の宮・・・ |
犬の宮の参拝を済ませて猫の宮までの雪は少し深い、水先案内の猫ちゃんたちは軽々と雪の上を歩く、深い雪に足を捕られそうになりながらモタモタしていると猫ちゃんはこちらを向いて待っていてくれる。 角を曲がって鳥居の見えるところへ来たところで一匹は本殿へお客様の訪問を知らせるように、さっと駆け上がり、もう一匹は歩く位置を教えるように少し前を私に合わせて歩いてゆきます。 本殿の正面には蓋を開けた猫缶がズラリ、どれも洗ったように綺麗な空缶、猫ちゃんたちのお目当てはこれだったのですね。気がつきませんで・・・用意してこなかったのよ・・・ |
犬の宮由来記 から引用 昔(和銅年間の頃)この高安村は毎年春秋の二回、都の役人に人年貢を差し出す事になり村人が難渋していました。 ある時、道に迷った旅の座頭が一夜の宿を乞い、村人から不思議な年貢の取立ての話を聞き及び、何物かの仕業と推察、村人に悪魔退散の策を授け座頭は村を去った。 村人達は早速、役人を酒席に招き甲斐の国から借りて来た、三毛犬、四毛犬を放ったところ、大乱闘の末、倒されたのは役人ではなく二匹の大狸と多数の荒狸であり傷ついた二匹の犬も、まもなく死んでしまいました。 この村の大難を救ってくれた二匹の犬を村の鎮守とせよ、との座頭のお告げにより、崇めまつったところ、この里は難産もなく産まれる子供は無難に育ち村が栄えたと伝う。 又この地に生息した高安犬(コウヤスイヌ)は強い耐久力と激しい闘魂をもつ優秀な狩猟犬(マタギイヌ)として有名である。 猫の宮由来記 から引用 延暦年間の頃(和銅より約70年後)この村に、信心深い庄屋夫婦がいた。二人には子供がなく丈夫な猫が授かるよう祈っていた。ある夜観音様が夢枕に立ち「猫を与えるから大切に育てよ、さすれば村中安泰、養蚕が盛んになる」と、お告げがあり授かった猫は「玉」と名付け、大変可愛がり丈夫に育てたが歳月がたつにしたがい不思議な事に、何処へ行くにも傍をはなれず、何物かを狙うが如き睨み据え、その異常さに思いあまった主人は、ある日隠しもった刃で切り捨てた。 ところが猫の首は天井裏に飛び隠れていた大蛇の首に噛みつき殺してしまった。大蛇は昔、犬に退治された古狸の怨念の姿であり、猫は(観音様の化身)庄屋夫婦を守るための振舞いだったのです。村人は庄屋を救った「玉」をねんごろに葬り、観音堂を建てその供養を行い恩徳を偲び「猫の宮」と称した。以後村人は猫を大切に育て養蚕が盛んになり安泰な生活が続いたと伝う。 |
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