置賜桜回廊の桜
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エドヒガンザクラの古木、雪深いこの地によく生きながらえた桜木に驚かされますが、それ以上にその桜木を守ってきた人たちの心意気を感じながらの撮影でした。(記2004)
説明文は看板から引用いたしました。


二代目放鳥目白桜 八幡宮ご神木 南陽市 樹齢百二十年余り  放鳥目白桜は、市内北町の旧八幡宮登り口にあったご神木で町の天然記念物に指定されていた。樹齢五百年余りの巨木で枝を四方に張りだし翼を広げあたかも飛び立つ鳥のよう、優麗な姿を言われていたが昭和三十年頃に枯死した。・・・
明治二十三年、整備された神域に八幡宮の遷座が成り、その頃に二代目放鳥目白桜が植えられたといわれている。樹齢百二十年余りのエドヒガン系枝垂桜で、優麗な初代桜の姿を偲ばせている。


眺陽桜

眺陽桜(双松公園)南陽市 樹齢約150年 根回り3.05m  古来より、山の南 川の北は、陽の気の集積する生気の満ちる地である。白鷹の山並みを北に負い、吉野の流れを南に臨むこの地南陽こそは、陽の気の集まる地である。我々は南陽の地を眺めて立つこの名木を眺陽桜と命名し生気溢れる南陽市民のシンボルとならんことを願う。


慶海桜(双松公園)南陽市 樹齢150年 根回り4.43m  この双松公園は、古くは慶海山と呼ばれ、宮内のシンボル的存在であった。春、この桜のみせる華やかさは慶海桜の最も美しい姿であると言ってよい。慶海桜を名づけた由縁である。


かすみ桜 長井市 樹齢約450年  ヤマザクラと同じころソメイヨシノ、エドヒガンのあとに咲きます。


伊佐沢の久保桜

国指定天然記念物 伊佐沢の久保桜 長井市 推定樹齢1200年 目通り9m  エドヒガンの巨木で天保・弘化年間(約150年前)のころは、枝が四反歩(約4000平方メートル)に広がり「四反桜」の名で親しまれていた。
久保ザクラに関する伝説には、征夷大将軍坂上田村麻呂が当地に立ち寄ったさい、地元の娘お玉と思慕の仲になったが、田村麻呂の帰国後お玉が亡くなったため、桜を送って植えさせたのが久保ザクラであるといい、また戦国時代当地に住む伊達の家臣桑島将監が、妻お玉と子を亡くし、その供養のために植えたのがこの桜であるとも言う。・・・


草岡の大明神桜

国指定天然記念物 草岡の大明神桜 長井市  今から四百数十年前、伊達政宗が鮎貝城に初めて出陣し、戦いに敗れた折、この桜に身をかくして難を逃れたという。その後、家臣をつかわし、サクラの保護にあたらせたという伝説がある。品種は「エドヒガン」で、サクラの中でも長寿のなかまに入る。樹高や幹回りでは、全国でも有数のサクラに数えられる。 樹高17.2m目の高さの幹回り10.91m根回り11.1m


釜の越桜 白鷹町指定天然記念物エドヒガン樹齢約800年胸高周囲約6.0m  遥かな時代をこえ、人々に愛し育まれてきた名木である。「釜の越」は古い地名である。樹下に立つ三個の無銘巨石には、八幡太郎義家が居陣した時に、この石で竈を築き、兵糧を炊いたとの伝説がある。開花期は4月25日ころ。ややうつむきながら咲く薄紅色の可憐な花の姿は、見る人々を楽しませてくれる。


県指定天然記念物 薬師桜 白鷹町 エドヒガン幹囲約8m(目通り)  町内に現存する桜の老木の中で、最も風格のあるもののひとつである。薬師堂も薬師ザクラも現在のところ正確な由来がわかっていない。西の方に「観音堂」の地名があり、現在、東高玉円福寺にある観音像(県指定有形文化財)は、その昔観音堂の地にあったものといわれている。老衰が著しいが、精力の旺盛な頃は枝ぶりもよく、広い面積に枝を張り、見事なものであったという。今も花盛りには貫禄を示して、人々の目を楽しませてくれる。


十二の桜  「十二の桜」とは、一口に言えば山際薬師堂建立との関連で十二神堂が建てられ、そこに植えられた桜なので呼称されたものであろう。・・・
この桜を植えられた年代等について記載された文献など定かなものは無い。只、伝説等を詳細整理して見ると、現存する桜樹は三代目の根植え樹と言われている。・・・


山口奨学桜 白鷹町  この地は、元、山口村小学校の跡地にして、明治26年時の校長、小嶋太栄治氏の御好意による学校基本財産資金を以って子弟の教育の向上、充実を目的として奨学田をつくる。明治44年10月、小嶋奨学田碑を建立、その記念に一本の桜を植樹す。樹齢88年の年、山口地区民教育のよりどころ、地域づくりの心にと念じ、山口奨学桜と命名す。平成11年8月吉日


子守堂の桜 白鷹町 エドヒガンザクラ樹齢約1000年樹高約19m幹周り約7m  鮎貝本庄家三代義長公(1721~1745)の子供は、いずれも早世であったがある子守を雇ってから子供はすくすくと育つようになり、三女以津子姫だけが残りその後は家系の絶えることがなかったという。ある時子守はこの桜の木の根元に草履をぬぎ突然と消え城に戻らなかった。人々は子守が地蔵に化身したのだろうと考え祠を建てて祀ったのがこのお堂だといわれている。


赤坂の桜 白鷹町指定天然記念物 エドヒガン樹齢約970年胸高周囲6.1m  (赤坂の薬師ザクラ)この桜は、旧赤坂・深山街道入口に位置し、古地図には、この桜のところに一里塚のしるしがある。当地では昔から種まき桜として親しまれ、昔、最上川の洪水の時、船をつないだという伝説があることから、別名「船つなぎの桜」、又、鮎貝薬師堂に近いことから「御薬師様の桜」とも呼ばれている。
高玉の県指定天然記念物「薬師ザクラ」と樹種も同じで、薬師堂の近くにあることも同じことから、同年代に植えられたものとも考えられる。残念ながら、桜の幹が損傷しているのは、昭和初期の工場火災で桜も半焼したためである。


称名寺阿弥陀堂の桜 白鷹町


八乙女種まき桜 白鷹町指定天然記念物 エドヒガン樹齢約500年胸高周囲4.45m  この桜は一説に、400余年前に、荒砥城主「桑島和泉守」が、その庭前に植えたものと称せられ、昔はこの桜が咲いた時が、春の苗代に種をまく好期としたことから、通称「種まき桜」と呼ばれていた。


原のしだれ桜 白鷹町指定天然記念物 エドヒガン樹齢約500年胸高周囲5m樹高28m  一本だけすっくと立つ孤高の桜木です。


殿入り桜 白鷹町指定天然記念物エドヒガン樹齢680年胸高周囲6.6m樹高16m  この桜は、文政12年(1829)米沢藩主「上杉斉定」が、下長い方面巡視の折、この桜の巨樹に立ち寄られたいう言い伝えがある事から、殿様が入った桜「殿入ザクラ」と呼ばれてきた。昭和初期の桜の季節には、地元の茶屋が店を出し、他村からも夜桜見物に訪れた全盛期もあったという。
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二代目放鳥目白桜 説明看板


伊佐沢の久保ザクラ 説明看板


草岡の大明神ザクラ 説明看板


釜ノ越ザクラ 説明看板


十二の桜の由来 説明看板


子守堂の桜 説明看板


赤坂の薬師ザクラ 説明看板


八乙女種まきザクラ 説明看板


殿入ザクラ 説明看板
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