米沢市、笹野観音のアジサイ |
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米沢市の「あじさい寺」笹野観音の境内、うっそうとした杉木立の中の青が印象的な紫陽花です。早い時期はガクアジサイになります。 |
天気のよさに誘われて米沢市の笹野観音へ来てみたのですが屋根の雪が大量に落ちて山門は通行できません。山門を迂回するように雪道が掘ってありました。 杉木立の中のアジサイは深い雪の中、雪道の下にもアジサイがあったような気がしながら本堂へ・・静かに春を待っている姿が印象的でした。 |
笹野観音堂説明看板01 から引用 坂上田村麻呂の開基、奈良時代・大同元年(806)に法相宗の名僧・徳一上人によって中興されたと伝えられています。 天正以来(1573年以来)、伊達氏・上杉氏の信仰篤く、現在の御堂は天保四年(1833)火災で焼失したものを天保十四年(1843)に当時の藩主であった上杉斉憲公が再建したものです。 総ケヤキ造り・彫刻の精巧さは、この地方では珍しい伽藍です。 本尊は千手千眼観世音菩薩で置賜十九番、米沢一番札所となっています。 初夏には境内にあるアジサイが見事な花をつけるため、「アジサイ寺」の異名があります。 笹野観音堂説明看板02 から引用 天保十四年(1843)に建設された社殿様式の観音堂で、桁行三間、梁間四間の四方に縁を巡らす。木造入母屋造で、正面に千鳥破風と軒唐破風を設け、屋根は素朴な茅葺で重厚さを保持している。前面三間分に向背を設け、豪華に飾る龍・兎・鳳凰・象等の彫刻類には透かし彫り・篭彫といった巧緻な技法がみられる。 一方、建造年代を示す棟札や建設に関わる記録書類及び建設図面が現存しているのも特徴である。笹野観音堂図は、当時の大工棟梁であった渋谷嘉蔵の子孫宅(長井市)に大切に伝えられている。 このように笹野観音堂は、建築年代の明らかな建物として、江戸時代末期の建築技術を窺うことのできる貴重な建造物である。 |
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